大分県立美術館が2015年春オープン!設計はプリツカー賞建築家、坂茂

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2015年春、大分県立美術館がオープンする。2006年の青森県立美術館以来、日本では約10年ぶりとなる県立美術館の開館。館長を務めるのは、西武美術館・セゾン美術館で学芸員をつとめてきた新見隆だ。

敷地面積13,595㎡の広大な空間に構えられる、竹工芸をイメージしたという外壁のデザインが印象的な3階建ての建物。大分県の中心に位置するこの新たな美術館の設計は、2014年に建築界のノーベル賞とも呼ばれるプリツカー賞を受賞した坂茂(ばん しげる)が手がけた。今まで、一部の美術好きのためのスペースであった美術館を、外に向けて解放する。建物を覆う一面のガラスには、単に開放感を生み出すためだけでなく、そうした意味合いも込められているという。

美術館では年4回程度の企画展に加え、大分が誇る4,000点以上の所蔵作品をもとにしたコレクション展、そのほかワークショップやレクチャー等を開催予定。さらにはミュージアムショップ、カフェも常設されるなど、誰もが気軽に立ち寄れる工夫はここにも凝らされた。

「出会いと五感のミュージアム」。これは大分県立美術館のキャッチフレーズだ。これまで、西洋やアジアから積極的に異文化を取り入れつつ、地元の文化との融合を図ってきた大分県。その大分の土地らしく、異文化なものや異質なもの、グローバルなもの、ローカルなものといった多様な要素が混ざり合う、新たな出会いの場を目指す。


©Shigeru Ban Architects

【施設概要】
大分県立美術館
オープン:2015年春
住所:大分県大分市寿町2番1号
敷地面積:13,595㎡
建物面積:16,769㎡

【問い合わせ先】
公益財団法人 大分県芸術文化スポーツ振興財団
TEL:097-533-4500