いつの間にか夏真っ盛り!ジリジリと肌に差し込む紫外線も日増しに強くなりますね。肌の紫外線対策として日やけ止めの重ね塗りや、日傘・帽子などのUV雑貨を活用されている方も多いと思います。しかし、夏の肌トラブルは紫外線による日やけやシミだけではありません。過剰なエアコンによる乾燥や冷えで顔全体がくすんで見えるなど様々…。今回は肌に疲れを感じたときに、ご自宅で簡単にできる緊急ケアをご紹介いたします。
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夏は湿度も高く汗をかくので肌の表面がしっとりとうるおっているように勘違いしがちですが、実は紫外線やエアコンの影響で肌の水分が奪われています。肌の上で優しく手のひらをすべらせてみてください。なんとなくざらざらを感じる箇所があったら乾燥がはじまっています。
また、なんとなく顔全体がくすんで見える場合も水分不足が考えられます。肌の表面はうるおっているようでも肌の中が乾燥している「かくれ乾燥肌」の方が意外と多いんです。十分にうるおった肌には透明感がありますが、肌が乾燥するとそれが失われてくすみがちに。さらに乾燥が進んだ場合には新陳代謝がスムーズに働かず、古い角質が厚くなり、どんどんくすみが増してしまいます。
ごわつきもくすみも主に水分不足が原因なので、肌には十分なうるおいが必要です。
そんな場合の緊急ケアとして、化粧水とスクワランのサンドウィッチケアをおすすめします。
~乾燥にはスクワランの“サンドウィッチケア”~
①手のひらに500円玉大の化粧水をとり、両手で顔を包み込むように優しくリズミカルになじませます。これを5回繰り返します。
②手と肌がぬれているうちに1滴のスクワランを手のひらにとり、顔全体になじませます。
③さらに化粧水を2~3回重ねづけします。
④再度、②の要領でスクワランを1滴顔全体になじませます。
→化粧水、スクワランのサンドウィッチケアについて詳しくは、美の裏技(7)をご覧ください。
夏の肌は水分不足を自覚しにくい分、知らず知らずのうちに乾燥がすすんでしまいます。普段のスキンケアは①②で終わりですが、徹底的にうるおいを与えたい時にはさらに化粧水とスクワランを重ねましょう。
肌の状態によっては、①~④を再度繰り返してもOKです。
隅々までうるおいが行き渡った肌はみずみずしく柔らかくなるので、ごわつきやざらざらもなくなり、顔色も明るく透明感もアップしますよ。
~うっかり日やけ肌には“Wキッチンペーパーケア”~
また、うっかり日やけをしてしまったら、化粧水を使ったローションパックですぐに鎮静と保湿をしましょう。専用のフェイスシートが便利ですが、お持ちでない場合にはキッチンペーパーで代用することもできます。
①大小のキッチンペーパーを用意します。小さなキッチンペーパーは頬の大きさにカット(両頬2枚)、大きなキッチンペーパーは顔全体に使うため鼻と口の部分をカットしておきます。
②①のキッチンペーパーに化粧水をたっぷり含ませます。そこにスクワラン1滴を落とし、キッチンペーパーをもみ込むようになじませます。
③小さなキッチンペーパーを両頬にはります。目の下のカーブに沿うように貼るのがポイントです。
④③の上から、大きなキッチンペーパーを重ねて3分ほどパックします。そのあとはいつものスキンケアを行ってください。ここでも化粧水5回重ねづけで十分にうるおいを与えることを忘れずに!
いかがでしたか?。乾燥している肌は紫外線ダメージも受けやすく、様々な肌トラブルのもとになりかねません。早めの緊急ケアで夏枯れ肌を攻略しましょう。是非、おためしくださいね。
ハーバービューティプロデューサー
廣森 知恵子(ヒロモリ チエコ)プロフィール
外資系化粧品メーカーを経て、1999年ハーバー研究所入社。美容業界のキャリアは36年。カウンセリングやセミナーなど、30,000人以上の女性の肌を見つめ続け、そこから編み出した独自の美容法が人気の美肌のエキスパート。NHKカルチャーや市民大学の講師も務める。 TV・ラジオ、美容雑誌など出演多数。美的本誌でも好評連載中。著書に「お手入れの『本当』美肌本」(NHK出版)がある。
■ハーバー研究所 http://www.haba.co.jp/